(1) ワークが回転し、ツールが送り動作をします。ほとんどの穴は、このように旋盤で開けられます。穴の真円度は主に工作機械主軸の回転精度に依存し、穴の軸形状誤差は主に工作物の回転軸に対する工具送り方向の位置精度に依存します。この中ぐり工法は、外面に同軸度が要求される穴の加工に適しています。
(2) 工具回転とワーク送り運動 中ぐり盤主軸はボーリング工具回転を駆動し、テーブルはワーク送り運動を駆動します。
(3) 工具の回転と送り運動 このボーリング工法では、ボーリングバーの突き出し長さが変化し、ボーリングバーの変形力も変化し、主軸ボックスの近くでは直径が大きく、主軸ボックスから離れた位置では直径が小さくなります。テーパー穴を形成します。また、ボーリングバーの突出し量が大きくなると、自重による主軸の曲げ変形が大きくなり、加工する穴の軸が曲がってしまいます。このボーリング方法は、短い穴にのみ適しています。